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ワゴンRの自動車税はいくら?排気量の区分と重量税

納付書と印鑑。自動車税は毎年5月に納める

ワゴンRの自動車税(種別割)は年間10,800円です。軽自動車税は排気量に関係なく一律で、これが軽自動車を選ぶ最大の金銭的な理由になっています。

ワゴンRの諸元

メーカー スズキ
区分 軽自動車
総排気量 657cc
車両重量 750〜860kg
WLTC燃費(カタログ) 22.6〜30.9km/L
実燃費の目安 21.4km/L
乗車定員 4
駆動方式 四輪駆動(4WD)・前輪駆動(FF)
年間維持費の目安 170,546円

自動車税(種別割)の区分

軽自動車税(種別割)は自家用乗用で年間10,800円です。排気量による区分はありません。ただし新車の新規登録から13年を超えると12,900円に上がります。

自動車重量税

重量税は車両重量で決まります。ワゴンRの車両重量は750〜860kgなので、車検2年ぶんで6,600円です。軽自動車は重量に関係なく一律6,600円(2年)です。

重量税は区分の境目で階段状に上がります。エコカー減税の対象になると軽減または免除されますが、対象と減税率は年度で変わるため、ここでは本則の税率で計算しています。

13年を超えると上がる

経過年数 自動車税(種別割) 重量税(2年)
13年以内 10,800円 6,600円
13年超 12,900円 8,200円
18年超 12,900円 8,800円

古い車ほど税金が高くなる仕組みです。長く乗るほど1年あたりの購入費用は下がりますが、税金は逆に上がります。買い替えるかどうかを考えるときは、この2つを合わせて見る必要があります。

税額が同じ車種

車種 区分 総排気量 自動車税
プレオ プラス 軽自動車 658cc 10,800円
ミラ イース 軽自動車 658cc 10,800円
ピクシスエポック 軽自動車 658cc 10,800円
アルト ラパン 軽自動車 657cc 10,800円
アルト 軽自動車 657〜658cc 10,800円
キャロル 軽自動車 657〜658cc 10,800円
ワゴンR 軽自動車 657cc 10,800円
フレア 軽自動車 657cc 10,800円

自動車税は排気量の区分で決まるので、同じ区分に入る車種は税額も同じです。税金だけで車種を選ぶ意味は薄く、実際に効いてくるのはガソリン代のほうです(ワゴンRの実燃費)。

ワゴンRのデータを一項目ずつ読む

表の数字は、それぞれ別のことを決めています。どの数字が何に効くのかを1つずつ見ていきます。

総排気量:657cc

いわゆる軽自動車の枠は660cc以下です。この枠に収まっているため、税金も車検も軽自動車の扱いになります。

車両重量:750〜860kg

重量税はこの数字で決まります。軽自動車は重量に関係なく一律です。重いほど燃費も落ちます。

WLTC燃費:22.6〜30.9km/L

グレードで8.3km/Lの幅があります。カタログの代表値だけを見ると、実際に買うグレードとずれることがあります。

実燃費の目安:21.4km/L

カタログ値の80%として計算しています。全103車種に同じ割合を当てているので、車種同士を比べる用途には使えます。

乗車定員:4

定員は乗り方を決める条件です。人数が足りないと用途そのものが成り立ちません。

駆動方式:四輪駆動(4WD)・前輪駆動(FF)

四輪駆動の設定があります。四輪駆動は前輪駆動より重く、燃費は落ちます。雪や坂の多い地域では優先されることがあります。

軽自動車を自動車税の順に並べる

軽自動車36車種のうち、ワゴンRの前後を抜き出しました。自動車税の安い順(良い順)に並べています。

順位 車種 メーカー 自動車税
2 ミラ イース ダイハツ 10,800円
3 ピクシスエポック トヨタ 10,800円
4 アルト ラパン スズキ 10,800円
5 アルト スズキ 10,800円
6 キャロル マツダ 10,800円
7 ワゴンR スズキ 10,800円
8 フレア マツダ 10,800円
9 ワゴンR スマイル スズキ 10,800円
10 ハスラー スズキ 10,800円
11 スペーシア スズキ 10,800円
12 フレア クロスオーバー マツダ 10,800円
13 フレア ワゴン マツダ 10,800円

全36車種の並びは軽自動車の一覧で見られます。

スズキの他の車種

スズキからは14車種を収録しています。年間維持費の安い順に並べました。

車種 区分 WLTC燃費 年間維持費
アルト ラパン 軽自動車 25.2〜32.9km/L 164,201円
アルト 軽自動車 23.8〜33.4km/L 165,189円
ワゴンR スマイル 軽自動車 22.5〜29.2km/L 173,311円
ハスラー 軽自動車 20.4〜29.9km/L 175,835円
スペーシア 軽自動車 19.8〜30.4km/L 175,835円
エブリイ 軽自動車 15.1〜19.4km/L 215,582円
クロスビー 普通車 21〜26.4km/L 225,530円
ジムニー(スズキ) 軽自動車 14.3〜17.1km/L 227,659円
スイフト 普通車 16.6〜28.9km/L 229,579円
ソリオ 普通車 20.7〜25.6km/L 232,120円

ほかにも3車種あります。

ワゴンRについて、よくある質問

ワゴンRの自動車税はいくらですか?

年間10,800円です。軽自動車税は排気量に関係なく一律です。

いつ払うのですか?

毎年4月1日時点の所有者に課され、5月に納付書が届きます。5月末が期限の自治体が多いです。

13年を超えると上がるのは本当ですか?

本当です。新車の新規登録から13年を超えると、自動車税は約15%(軽は12,900円に)、重量税はさらに大きく上がります。18年を超えるとまた上がります。

重量税と自動車税は違うものですか?

違います。自動車税は排気量で決まり毎年かかります。重量税は車両重量で決まり車検のときにまとめて払います。ワゴンRの重量は750〜860kgです。

エコカー減税は考えられていますか?

いません。対象と減税率が年度で変わるため、本則の税率で計算しています。実際の納税額はこれより安くなることがあります。

ワゴンRを判断する前に確認すること

数字を見る前に、前提が自分に当てはまっているかを確かめてください。前提がずれていると、正しい数字を見ても間違った結論になります。

  • 初度登録がいつか
  • 13年を超えていないか
  • グレードで区分が変わらないか

初度登録がいつか

2019年10月1日より前に登録された車は税率が違います。中古車を買う場合は車検証の初度登録年月を確認してください。

13年を超えていないか

超えていると自動車税も重量税も上がります。中古車の価格が安く見えても、税金で差が縮まることがあります。

グレードで区分が変わらないか

ワゴンRは排気量が657ccで一定なので、グレードによる税額の違いはありません。

ワゴンRでつまずきやすいところ

自動車税と重量税を混同する

排気量で決まるのが自動車税、重量で決まるのが重量税です。払う時期も違います。

減税後の金額を本則と思い込む

エコカー減税が効いた金額を見て「これが税額」と覚えると、減税が終わったときに驚くことになります。

月割りを期待する

年度の途中で買った場合は月割りですが、途中で手放しても自動車税は還付されません(軽自動車税はもともと月割りがありません)。

ワゴンRを調べるときに出てくる言葉

このページで使っている言葉のうち、意味を取り違えやすいものをまとめました。

WLTCモード
2018年から使われている燃費の測定方式。市街地・郊外・高速道路の3つを組み合わせて測ります。以前のJC08モードより実際の走り方に近く、そのぶん数字は低めに出ます。
カタログ燃費
メーカーが公表する燃費。決められた条件で測った値なので、実際の運転とは条件が違います。
車両重量
燃料・オイル・冷却水を入れた状態の車の重さ。人と荷物は含みません。重量税はこの数字で決まります。
総排気量
エンジンの大きさ。自動車税の区分はこの数字で決まります。660cc以下が軽自動車の枠です。
種別割
自動車税の正式な呼び方。2019年10月から「自動車税」が「種別割」と「環境性能割」に分かれました。
環境性能割
車を買ったときにかかる税。燃費性能に応じて0〜3%です。毎年かかるものではありません。
グリーン化特例
燃費の良い車の自動車税を軽くする制度。対象と減税率は年度で変わります。
本則税率
減税を考えない、もとの税率。このサイトはこの税率で計算しています。

ワゴンRの数字はどこから来ているか

このサイトの数字は、次の2種類しかありません。

  • 公表資料をそのまま写したもの:総排気量・車両重量・WLTC燃費・乗車定員・駆動方式。国土交通省の「自動車燃費一覧」から取っています。メーカーの広告ではなく、審査を通った数字です。
  • 公表された税率で計算したもの:自動車税・重量税・自賠責保険料。税率は法律で決まっているので、排気量と重量が分かれば計算できます。

この2つ以外は「目安」と書いています。整備費用と任意保険料は、店や契約で変わるため、条件をそろえるための仮の値です。

自分で確かめる手順

  1. 国土交通省のサイトで「自動車燃費一覧」を開く
  2. メーカー(スズキ)と車種区分(軽自動車)のファイルを選ぶ
  3. 通称名の欄から「ワゴンR」の行を探す
  4. 総排気量・車両重量・WLTC燃費の列を見る

自動車税と重量税の税率は、総務省と国土交通省のサイトに一覧が出ています。区分の境目にいる車種では、グレード違いで税額が変わることがあるので、購入するグレードの車検証で確認してください。

数字が合わないときに考えられること

  • 年式が違う。燃費も重量も、モデルチェンジで変わります
  • グレードが違う。同じ車種でも駆動方式や装備で重量が変わります
  • 測定方式が違う。古い資料はJC08モードで、WLTCより良い数字が出ます
  • 減税の有無。エコカー減税が効いていると重量税が下がります

ワゴンRの他の項目

ワゴンRについては、この5つの角度でまとめています。

項目 中身
ワゴンRの燃費 カタログ燃費 22.6〜30.9km/L と同クラスでの順位
ワゴンRの実燃費 実燃費の目安 21.4km/L と年間ガソリン代
ワゴンRの維持費 年間170,546円の内訳と全103車種での位置
ワゴンRの車検費用 2年で約65,940円。法定費用と整備費用の切り分け

ワゴンRについて分かったこと

  • 自動車税(種別割)は年10,800円
  • 軽自動車は排気量に関係なく一律
  • 重量税は車両重量750〜860kgで決まる
  • 13年超で自動車税・重量税とも上がる

このページの金額は、車種同士を同じ条件で比べるためのものです。実際に払う額は、住んでいる地域・走る距離・保険の等級・整備の内容で変わります。購入や契約の前に、見積もりで確認してください。

ワゴンRを持ち続けると累計でいくらか

年間170,546円が何年ぶん積み上がるかを出しました。車検は2年に1回ですが、ここでは1年あたりに直した額で計算しています。

年数 累計 月あたり
1年 170,546円 14,212円
3年 511,638円 14,212円
5年 852,730円 14,212円
7年 1,193,822円 14,212円
10年 1,705,460円 14,212円

月あたりに直すと約14,212円です。ただし実際の出費は平らではありません。車検の年に65,940円、自動車税の月に10,800円がまとまって出ていきます。月々の積立で考えるなら、車検の年に備えて月5,495円を別に置いておく形になります。

この累計に入っていないもの

  • タイヤ交換。3〜5年に1回、3〜6万円程度
  • バッテリー交換。3〜5年に1回、1〜3万円程度
  • 駐車場代。月0円から3万円以上まで地域差が大きい
  • 車両価格とローンの利息
  • 13年超の増税。10年を超えて乗るなら効いてきます

走行距離を変えて計算し直す

このサイトは全車種を年10,000kmで統一していますが、走る距離は人によってまったく違います。ワゴンRについて、距離を変えたときの年間費用を出しました。

年間走行距離 ガソリン代 年間合計 月あたり
3,000km 24,533円 113,303円 9,442円
5,000km 40,888円 129,658円 10,805円
8,000km 65,421円 154,191円 12,849円
10,000km 81,776円 170,546円 14,212円 このサイトの前提
15,000km 122,664円 211,434円 17,619円
20,000km 163,551円 252,321円 21,027円

税金・車検・任意保険は走らなくてもかかるので、距離が0でも年88,770円は出ていきます。あまり乗らない人ほど、燃費より固定費のほうが効いてきます。逆に年20,000km走る人は、ガソリン代が全体の65%を占めます。

全103車種の自動車税の散らばり

順位だけでは「どれくらい離れているのか」が分かりません。全103車種を自動車税で6つの帯に分け、それぞれ何車種いるかを出しました。

自動車税 車種数
10,800〜23,500円 36 ████████████████ ワゴンRはここ
23,500〜36,200円 46 ████████████████████
36,200〜48,900円 16 ███████
48,900〜61,600円 4 ██
61,600〜74,300円 0
74,300〜87,001円 1

もっとも車種が多いのは23,500円前後の帯です。ワゴンRの10,800円は、この山から離れた位置にあります。中央値は30,500円です。

条件が近い車種を別の軸で探す

総排気量が近い車種(657cc前後)

自動車税の区分が同じか隣になる車種です。税額で選ぶならこの範囲で比べることになります。

車種 メーカー 総排気量 自動車税 燃費
プレオ プラス スバル 658cc 10,800円 23.2〜35.2km/L
ミラ イース ダイハツ 658cc 10,800円 23.2〜35.2km/L
ピクシスエポック トヨタ 658cc 10,800円 23.2〜35.2km/L
アルト ラパン スズキ 657cc 10,800円 25.2〜32.9km/L
アルト スズキ 657〜658cc 10,800円 23.8〜33.4km/L
キャロル マツダ 657〜658cc 10,800円 23.8〜33.4km/L
フレア マツダ 657cc 10,800円 22.6〜30.9km/L
ワゴンR スマイル スズキ 657cc 10,800円 22.5〜29.2km/L

車両重量が近い車種(750〜860kg前後)

重量税の区分が同じになりやすい車種です。重量は燃費にも効くので、燃費を比べるときの下地としても使えます。

車種 メーカー 車両重量 車検(年) 燃費
アルト ラパン スズキ 700〜760kg 32,970円 25.2〜32.9km/L
アルト スズキ 690〜760kg 32,970円 23.8〜33.4km/L
キャロル マツダ 690〜760kg 32,970円 23.8〜33.4km/L
フレア マツダ 770〜860kg 32,970円 22.6〜30.9km/L
ワゴンR スマイル スズキ 840〜920kg 32,970円 22.5〜29.2km/L
ハスラー スズキ 830〜900kg 32,970円 20.4〜29.9km/L
フレア クロスオーバー マツダ 830〜900kg 32,970円 20.4〜29.9km/L
N-WGN ホンダ 850〜910kg 32,970円 20.7〜29km/L

排気量が近くても重量が違えば車検費用が変わり、重量が近くても排気量が違えば自動車税が変わります。1つの軸だけで「同じくらい」と決めないほうが確実です。

自動車税の納め方

金額を知ったあとに出てくるのが「いつ、どうやって払うのか」です。

  1. 毎年4月1日時点の所有者に課される
  2. 5月上旬に納付書が郵送されてくる
  3. 5月31日までに納める(自治体によって期限が違うことがある)
  4. 納めると納税証明書が発行される。車検のときに要る(電子確認できる場合は不要)

払える場所

  • 銀行・郵便局・コンビニの窓口
  • ペイジー(インターネットバンキング・ATM)
  • クレジットカード(自治体のサイト。手数料がかかることがある)
  • スマホ決済アプリ(対応する自治体のみ)

年度の途中で買った場合・手放した場合

買った場合は、登録した月の翌月から3月までの月割りで課されます。ワゴンRの年額10,800円なら、10月に登録すれば4,500円(11月〜3月の5ヶ月ぶん)です。

手放した場合、自動車税は還付されません(普通車は抹消登録すれば月割りで還付されますが、軽自動車税には月割りの仕組みがありません)。ワゴンRは軽自動車なので、年度の途中で手放しても還付はありません。4月2日以降に手放せば、その年度ぶんは全額かかります。

このページの数字が変わるとき

ここに出した数字は、いつまでも同じではありません。次のときに変わります。

モデルチェンジ
ワゴンRのエンジンや車体が変わると、燃費も重量も変わります。重量が0.5トンの区分をまたげば重量税も変わります。
税制改正
自動車税の税率、エコカー減税の対象と減税率、環境性能割の区分は、年度ごとに見直されます。
ガソリン価格
このサイトは175円/Lで統一しています。10円動くとワゴンRの年間ガソリン代は4,673円変わります。
自賠責保険料の改定
数年に一度、改定されます。全車種一律なので、車種同士の比較には影響しません。
13年・18年の経過
新車登録から13年を超えると自動車税と重量税が上がり、18年でさらに上がります。

数字を見るときは、いつ時点のものかを確かめてください。このページは国土交通省の「自動車燃費一覧」と、公表されている税率にもとづいて計算しています。

ワゴンRにするかどうかの分かれ目

数字が出そろったあとに残るのは、優先順位の問題です。3つに分けて考えると決めやすくなります。

1. 用途が足りているか

乗車定員は4、駆動方式は四輪駆動(4WD)・前輪駆動(FF)です。人数と積む荷物が収まるかを先に確かめてください。ここが足りないと、いくら安くても選べません。費用の話は、用途が足りていることを確かめてからです。

2. 年にいくらまで出せるか

ワゴンRの年間維持費は約170,546円、月あたり14,212円です。これに駐車場代が乗ります。軽自動車の中央値は183,365円なので、軽の中では安いほうです。

3. 何年乗るつもりか

5年で852,730円、10年で1,705,460円が維持費として出ていきます。長く乗るほど車両価格の1年あたりは下がりますが、13年を超えると税金が上がり、部品交換も増えます。「安い車を長く」と「維持費の安い車に買い替える」のどちらが得かは、乗る年数で逆転します。

費用の内訳はワゴンRの維持費、税金の詳細はワゴンRの自動車税にまとめています。

ワゴンRは同じ区分の中でどこが強いか

「良い車かどうか」は使い方で決まるので、ここでは判定しません。代わりに、軽自動車36車種の中央値と並べて、ワゴンRのどの数字が上でどれが下かを出しました。6つの軸のうち6つで中央値より有利な位置にいます。

項目 ワゴンR 軽自動車の中央値 順位 見方
カタログ燃費 23km/L 20km/L 36車種中 7位 中央値より有利
実燃費の目安 21km/L 19km/L 36車種中 7位 中央値より有利
年間ガソリン代 81,776円 94,595円 36車種中 7位 中央値より有利
自動車税 10,800円 10,800円 36車種中 1位 中央値ちょうど
車検(年あたり) 32,970円 32,970円 36車種中 1位 中央値ちょうど
年間維持費の合計 170,546円 183,365円 36車種中 7位 中央値より有利

この表は順位表ではありません。軸ごとに向きが違います。燃費は高いほうが有利、費用は低いほうが有利です。また「中央値より不利」は、その車が劣っているという意味ではありません。定員が多い車は重くなり、重くなれば燃費も税も上がります。用途が違うものを同じ列に並べて優劣を言うことはできません。

ワゴンRの乗車定員は4、駆動方式は四輪駆動(4WD)・前輪駆動(FF)です。この条件が自分の用途に合っているかを先に確かめ、そのうえで数字を見てください。合っていない車がいくら安くても選べませんし、合っている車が多少高くても、それは払う理由のある差です。

メーカーごとの傾向

収録している103車種を、メーカーごとにまとめました。年間維持費の中央値が安い順です。軽自動車の比率が高いメーカーほど中央値は下がるので、この並びは「どのメーカーが優れているか」ではなく「どんな車種を多く作っているか」を表しています。

メーカー 収録車種 うち軽 カタログ燃費の中央値 年間維持費の中央値
ダイハツ 8 6 18.2km/L 188,202円
日産 5 3 17.4km/L 209,541円
三菱 7 3 17.5km/L 224,159円
スズキ 14 8 20.7km/L 225,530円
ホンダ 13 6 18.1km/L 233,679円
トヨタ 30 2 16.7km/L 259,053円
スバル 12 3 15.8km/L 274,488円
マツダ 14 5 16.7km/L 278,684円

スズキは14車種を収録していて、うち8車種が軽自動車です。カタログ燃費の中央値は20.7km/L、年間維持費の中央値は225,530円です。ワゴンRは170,546円なので、スズキの中では維持費の安いほうに入ります。

メーカーで選ぶ理由があるとすれば、費用よりも整備の受けやすさです。近くにディーラーがあるか、部品がすぐ手に入るか、代車を出してもらえるか——長く乗るほどこちらが効いてきます。この表の金額差は年に数万円ですが、故障したときに1週間動けないほうが困る場面もあります。

ワゴンRを中古で買う場合に変わること

このページの数字は、いま公表されているモデルの諸元と、2019年10月以降に新車登録された場合の税率で計算しています。中古車を買う場合は、次の点が変わります。

税額が変わることがある

条件 自動車税 重量税(2年)
2019年10月以降に新規登録・13年以内 10,800円 6,600円
2019年9月以前に新規登録 10,800円 6,600円
13年超 12,900円 8,200円
18年超 12,900円 8,800円

2019年10月1日に自動車税が引き下げられたため、それより前に登録された車は税額が高いままです。軽自動車税はこの改正の対象外で、税額は変わりません。車検証の「初度登録年月」を必ず確認してください。

燃費の数字が違うことがある

ワゴンRの現行の値は22.6〜30.9km/Lですが、これはいまのモデルのWLTCモード値です。年式が古いモデルは、車体もエンジンも違えば、測定方式もJC08モードのことがあります。JC08はWLTCより1〜2割ほど良い数字が出るため、そのまま比べると古い車のほうが燃費が良く見えます。中古車情報に出ている燃費が、どの方式で測ったものかを確かめてください。

中古で見ておくこと

  • 初度登録年月。税額と、13年・18年の増税までの残り年数が決まります
  • 走行距離。部品の消耗の目安になります。年1万kmが標準的な目安です
  • 整備記録簿。いつ何を交換したかが分かります。残っていない車は状態が読めません
  • 車検の残り。切れている車は納車時に車検費用が上乗せされます
  • タイヤの残り溝。すぐ交換が必要なら数万円の追加になります
  • 次の車検までの期間。ワゴンRの車検費用は2年で約65,940円です

新車と中古のどちらが得かは、車両価格の差と、残り年数で決まります。維持費だけを見れば同じ車種なら大きくは変わりませんが、古いほど税金が上がり、部品交換の頻度も増えます。車両価格が安いぶんを、あとから維持費で払うことになる場合があります。

ワゴンRと似た条件の車種

費用ではなく用途で絞るとどうなるかを出しました。定員と駆動方式は、費用よりも先に決まる条件です。ここが合わない車は、いくら安くても選べません。

乗車定員が同じ車種(4)

車種 メーカー 区分 カタログ燃費 年間維持費
プレオ プラス スバル 軽自動車 23.2〜35.2km/L 163,556円
ミラ イース ダイハツ 軽自動車 23.2〜35.2km/L 163,556円
ピクシスエポック トヨタ 軽自動車 23.2〜35.2km/L 163,556円
アルト ラパン スズキ 軽自動車 25.2〜32.9km/L 164,201円
アルト スズキ 軽自動車 23.8〜33.4km/L 165,189円
キャロル マツダ 軽自動車 23.8〜33.4km/L 165,189円
フレア マツダ 軽自動車 22.6〜30.9km/L 170,546円
ワゴンR スマイル スズキ 軽自動車 22.5〜29.2km/L 173,311円
ハスラー スズキ 軽自動車 20.4〜29.9km/L 175,835円
スペーシア スズキ 軽自動車 19.8〜30.4km/L 175,835円

定員4の車種は40車種あります。維持費の安い順に並べました。同じ人数を乗せられるなかで、費用がどれだけ違うかが分かります。

駆動方式が同じ車種(四輪駆動(4WD)・前輪駆動(FF))

車種 メーカー 車両重量 カタログ燃費 年間維持費
プレオ プラス スバル 650〜740kg 23.2〜35.2km/L 163,556円
ミラ イース ダイハツ 650〜740kg 23.2〜35.2km/L 163,556円
ピクシスエポック トヨタ 650〜740kg 23.2〜35.2km/L 163,556円
アルト ラパン スズキ 700〜760kg 25.2〜32.9km/L 164,201円
アルト スズキ 690〜760kg 23.8〜33.4km/L 165,189円
キャロル マツダ 690〜760kg 23.8〜33.4km/L 165,189円
フレア マツダ 770〜860kg 22.6〜30.9km/L 170,546円
ワゴンR スマイル スズキ 840〜920kg 22.5〜29.2km/L 173,311円
ハスラー スズキ 830〜900kg 20.4〜29.9km/L 175,835円
スペーシア スズキ 850〜960kg 19.8〜30.4km/L 175,835円

四輪駆動は前輪駆動より重く、そのぶん燃費が落ちて重量税も上がります。雪や坂の多い地域では必要な装備ですが、必要でないなら費用だけが増えます。

同じ定員でも、荷室の広さと後席の使い勝手は車種で大きく違います。この表で費用の見当をつけてから、実車で確かめてください。数字で絞れるのは候補までで、最後は座ってみないと分かりません。